全興寺の地獄めぐりとは?御朱印・地獄堂・アクセス方法をご紹介

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全興寺の地獄めぐりとは?御朱印・地獄堂・アクセス方法をご紹介

大阪といえば「お笑い文化」を思い浮かべる方も多いと思いますが、なんと「おもろい寺」もあるのです。

それが全興寺です。

この記事では全興寺の地獄堂をはじめとする様々な見どころや御朱印、アクセス方法についてご紹介します。

全興寺は歴史あるお寺

全興寺(せんこうじ)は薬師如来をご本尊とする真言宗のお寺です。

山号は「野中山」です。

はっきりとした創建年数は分かっていませんが、聖徳太子がこの地に薬師如来像を安置し仏堂を建造したのがそのはじまりだと伝わっています。

仏堂の創建以来、このお寺を中心に人々が住み始め町を形成していきました。

中世には堺と並んで商人の自治都市として栄えます。

大阪の町は太平洋戦争の空襲によって焼失したものが数多いですが、全興寺一帯は免れたため、町全体が未だに江戸時代の面影を残しています。

全興寺の本堂も大坂夏の陣で戦火に巻き込まれたものの、1661年には再建しそのまま現在まで姿をとどめているため、大阪でも有数の歴史ある木造建築です。

ご本尊は秘仏で、毎年1月8日・中秋の十五夜のみご開帳となっています。

その他にも大坂夏の陣で真田陣営が徳川家康を爆殺しようとしたものの失敗し、お地蔵さまの首だけが全興寺の境内に飛ばされたと伝わる「首の地蔵尊」が安置されています。

こちらは毎年8月23・24日のみのご開帳です。

また境内には1つだけ願い事を叶えてくれることで知られている「一願不動尊」の像が鎮座しています。

こちらにも参拝しておきたいところです。

全興寺の地獄めぐりはかなり本格的

全興寺の境内に入ってすぐ目につくのが小さな建物です。

これが「地獄堂」で、入り口には死後に極楽に行くのかそれとも地獄に行くのかセルフチェックできる装置が設置されています。

地獄行きになると閻魔大王によるお裁きの音が出ます。

中に入るといきなり怖い形相の閻魔大王と赤鬼が鎮座しています。

周囲には奪衣婆や地獄の裁きに参加する裁判官たちの姿もあり、仏教における地獄の世界を体感することができます。

大人でもかなり怖い、迫力のつくりです。

そして閻魔大王の前にあるドラを叩くと、もっとくわしい地獄の世界を知ることができます。

また地獄堂を抜けるとその先には「ほとけのくに」という名称の極楽を体験できる場所があります。

真言宗のお寺らしく、曼荼羅のステングラスの上で瞑想することができます。

またこの空間は四国八十八カ所霊場各寺院から集められた砂が納められているため、霊場巡りと同じように仏さまに見守って頂けるというなんともありがたい空間です。

地獄めぐりの後は極楽めぐりを体験し、「今生きていること」の意義について想いを馳せることができます。

全興寺は子どもも大人も楽しめる見どころがいっぱい

全興寺の境内には仏教観を体感することが出来る地獄堂やマニ車以外にも、「小さな駄菓子屋さんの博物館」や「平野の音博物館」、「おも路地」など大人も子どもも楽しめるコンテンツが詰まっています。

おも路地では週末になると「あそび縁日」として場所が地域に開放される他、昔の遊びの講習会などが開かれています。

これらのコンテンツは「平野町ぐるみ博物館」という町おこし企画の一環として整備されたものです。

全興寺とともに町が栄えてきたように、全興寺の住職は町全体の活気を取り戻そうと様々な試みにチャレンジしている方です。

遊んでいるうちに仏さまの慈悲を体感することができる、まさしく「おもろい寺」なのです。

全興寺の御朱印

全興寺で頂ける御朱印は1種類です。

初穂料は300円です。

御朱印は本堂にすぐ傍にある納経所で頂くことができます。

全興寺オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。

アクセス方法

全興寺には参拝者用の無料駐車場が5台分あります。

また周辺にもコインパーキングがあります。

週末は様々なイベントが行われるため、境内の駐車場は満車になる場合があります。

車で出かける場合は周辺のコインパーキングを利用するようにしましょう。

公共交通機関を利用する場合、JR関西本線「平野駅」 下車で徒歩約15分です。

大阪市営地下鉄谷町線 だと「平野駅 」下車で徒歩約15分です。

大阪市営バスだと「平野東2丁目」バス停下車、徒歩で約3分です。

まとめ

大阪のおもろい寺、全興寺についてご紹介しました。

地獄堂では地獄めぐりを、ほとけのくにでは仏の慈悲を体感できる注目のスポットです。

しかし地獄も極楽も仏さまあってこその世界です。

地獄と極楽を体感する前に、まずはご本堂に参拝してから境内をめぐるようにしたいものです。

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