知念城跡はパワースポット~場所・アクセス・歴史を解説

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知念城跡はパワースポット~場所・アクセス・歴史を解説

沖縄本島には数多くのグスクがあります。

それぞれに特徴があり、歴史や聖地としての性格を内に秘めています。

この記事ではそんなグスクの中から東御廻りの拝所のひとつでもある「知念城跡」についてご紹介します。

異なる石積みの様式を1ヶ所で目にすることができるグスクです。

お出かけの参考にどうぞ。

知念城跡の歴史

知念城跡は南城市に鎮座するグスクです。

正確な創建年数は分かっていませんが、知念按司の居城として用いられるなど政治的に重要な役割を果たしてきました。

17世紀には改築され、1893年までは知念間切の番所として行政機能を担っていました。

中庭からは神の島として知られる久高島を臨むことができます。

火の神の祠や友利御嶽(とむいのたけ)、拝所なども敷地内に存在するパワースポットでもあります。

友利御嶽には「名高く貴い聖地」という意味があり、山の中腹に築かれ遠く海まで見通すことができる知念城跡にふさわしい名称の御嶽といえます。

琉球王国時代には国王や聞声大君が巡礼に訪れる重要な聖地でもありました。

住む人がいなくなった現在でも、東御廻りの拝所として多くの人が巡礼に訪れ祈りを捧げる姿を目にすることができます。

ただし石垣は崩れかけ、森に覆われかけようとしていますので、足下はよくないです。

またたどりつくまでには勾配の急な坂があります。

歩きやすい靴で参拝に出かけるようにしましょう。

最近では崩れかけた城壁などの整備が進んでおり、廃墟のような独特な雰囲気を堪能してみたい人は今のうちに参拝しておいた方がおすすめです。

知念城跡は2つの城郭から構成されている

知念城跡は2つの異なる時代に創建された建造物の組み合わせでできています。

それぞれ古城(コーグスク)・新城(ミーグスク)と呼ばれています。

どんな違いや見どころがあるのかくわしくご紹介します。

古城(コーグスク)

12世紀末頃の創建と考えられています。

沖縄では12世紀頃は伝説の時代にあたり、「天孫氏」が治めていたと考えられています。

知念城跡の東側にあたる部分で、城壁は自然石を野面積みにして築かれています。

新城(ミーグスク)

15世紀頃に建造されたと考えられています。

三山時代の建築だけあり、琉球王国以前の群雄割拠だった時代に築城されたためか要塞としての機能も備わっていたようです。

知念城跡の西側にあたる部分です。

アーチ門が特徴的な切り石をあいかた積みにした建築様式です。

知念城跡の場所とアクセス方法

知念城跡は那覇空港から約24km、車で移動すると約60分です。

場所は南城市知念字知念上田原です。

最寄りのインターチェンジは「南風原南IC」で、インターチェンジを降りてから約30分です。

国道331号線添いに走ると知念城跡への案内看板が出ています。

無料の駐車場がありますので、車で参拝しやすい場所となっています。

路線バスだと38番志喜屋線「久美山バス停」下車、徒歩で約20分です。

那覇ターミナルからバスに乗る場合はバス停まで約60分かかります。

知念城跡の周辺には、かつて知念城の主であった知念按司の墓や聖地「ウファカル」、そして世界遺産の1つでもある斎場御嶽などがあり、パワースポット巡りの拠点にぴったりです。

まとめ

知念城跡についてご紹介しました。

創建された年が不明など、まだまだ謎が多いグスクですが古来より多くの人々が祈りを捧げてきた聖地であることは分かっています。

往事の壮麗さを偲ぶことが出来る石積みの城壁や、時代を超えても変わらない海や空を眺めていると悠久の時の流れに心が癒されるのを感じます。

神の島、久高島を海の向こうに拝むことが出来るほか、近くには沖縄最高のパワースポットと呼ばれる斎場御嶽がありパワースポット巡りが可能です。

ぜひ一度足を運んでみて下さい。

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