旧崇元寺はパワースポット~石門の前で歴史を感じよう!がじゅまるも気になる!?

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旧崇元寺はパワースポット~石門の前で歴史を感じよう!がじゅまるも気になる!?

沖縄はかつての戦争によって数多くの文化財が失われました。

国宝級の文化財もそのほとんどが被害を受けています。

しかし中には、かつての姿を偲ぶことができる遺構も存在します。

この記事ではそんな旧跡のなかから「旧崇元寺石門」についてご紹介します。

隣り合わせの生と死に想いを馳せることができるパワースポットです。

ぜひお出かけの参考にどうぞ。

旧崇元寺石門は琉球王の霊位を祀るパワースポット

戦前は国宝に指定されていたお寺「霊徳山崇元寺」が鎮座していましたが、太平洋戦争期の沖縄戦によって失われ現在は石門だけが往事の面影を伝えています。

石門は5つからなる壮麗なもので、うち3つはアーチ型です。

沖縄でよく見かける石垣造りの門ですが、その完成度の高さから「琉球随一の石門」と呼ばれています。

門自体も戦争によって被害を受けましたが、戦後に現在の姿まで修復されました。

門の前に建つ下馬碑だけが破壊を免れたといわれています。

崇元寺(そうげんじ)の創建は1527年頃といわれており、臨済宗のお寺でした。かつては琉球王国の国王の霊位を祀るための国廟としての役割も果たしていました。

そのため冊封使(さっぽうし)が首里を訪れる際には、新王の即位を祝う前にこの崇元寺で先王の霊位を弔うための儀典が行われたと伝わっています。

霊廟には舜天(しゅんてん)王以降の歴代の王の霊位が祀られていました。

旧崇元寺石門には巨大なガジュマルが鎮座している

立派な構えの石門をくぐると、巨大なガジュマルが出迎えてくれます。

気根が意思に絡まったその姿は映画の中のワンシーンのように迫力があります。

ガジュマルは沖縄では「精霊が宿る木」とされており、火の精霊キジムナーが住んでいると言われています。

心の綺麗な人にしか見えないキジムナーは、幸福を授けてくれる存在としても信仰されておりガジュマルも人々が祈りを捧げる対象となっています。

またガジュマルは「歩く木」としても知られています。

縦横無尽に垂れた気根は、新たに降り立った場所から水や養分を吸い込みます。

そのため巻き込まれた他の樹木を枯らしてしまうことも多く「絞め殺しの木」とも呼ばれています。

そして新たに気根が垂れた場所の方が水や養分が多いと判断すると、ガジュマルの重心は新しい根に移動し、古い根は幹に変化します。

そしてまた新たに気根がのばされ、同じ事が繰り返されます。

その結果、「ガジュマルが本来生えていたはずの場所から移動した」ように見えるのです。

「歩く」と言われるほどの成長スピードは何十年にも及ぶ長いスパンで行われますが、命のもつ貪欲なまでのエネルギーを感じることができますよね。

そんなガジュマルの「生きる」エネルギーを授けていただくために参拝する場所として旧崇元寺石門は最適なパワースポットといえます。

アクセス方法

旧崇元寺石門は那覇市泊1丁目9-1に鎮座しています。

那覇空港からは6kmほどで車で移動すると約25分、泊港からはすぐ目の前です。

専用の駐車場はありませんので周囲のコインパーキングなどを利用し、路上駐車がないようにしましょう。

公共交通機関を利用する場合、ゆいレールだと「牧志駅」下車、徒歩で約5分です。また「美栄橋駅」からは徒歩で約8分です。

路線バスだと「崇元寺バス停」下車、すぐ目の前です。

まとめ

旧崇元寺石門についてご紹介しました。

かつては国宝に指定されていた琉球国王ゆかりのお寺ですが、戦争によって石門が残るのみとなりました。

しかし破壊を受けてもなお現在に壮麗な姿を残す門と、何もかもが破壊されてもその姿をとどめる巨大なガジュマルの姿を目にすることができます。

時間の流れに想いを馳せることができる旧跡です。

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