美崎御嶽は石垣島の歴史深いパワースポット!ご利益は?
沖縄は各地に御嶽が見られますが、石垣島をはじめとする八重山諸島では御嶽は「おん」と呼び、沖縄本島とはまた異なる歴史や宗教観に彩られた存在です。
石垣島市街地に鎮座する美崎御嶽もそんな御嶽のひとつです。
この記事では美崎御嶽の歴史やどんなパワースポットかについてくわしくご紹介します。
ご利益についてもお伝えしますので、観光の参考にどうぞ。
美崎御嶽は航海安全のご利益を授かることができるパワースポット
美崎御嶽(みさきみおん)は古来より人々が様々な祈願を行う聖地として信仰されてきた場所です。
美崎御嶽での祈りは神さまの耳に入りやすく叶えてもらいやすいということで、霊感が強い人は敷地に近付くだけでぞくぞくした感覚を覚えるほどなんだとか。
そして霊感がない人でも、「ここはなんだかいつもと違う場所なんだ」と自然と信じられる、そんな聖地です。
特に航海の安全を祈願する御嶽として知られています。
美崎御嶽の奥には他の御嶽同様、「イビ」と呼ばれる神域があります。
イビに立ち入ることが出来るのは神職者だけ、しかも祭祀以外での立ち入り禁止であることが多い聖域です。
許可なく立ち入ると、エネルギーを授かることができないばかりか体調や精神にも変調をきたすと信じられています。
興味本位で立ち入らないようにしましょう。
美崎御嶽の歴史
美崎御嶽はオヤケアカハチの乱が起きた際、真乙姥という名の女性が討伐軍である琉球王府軍の無事の祈願を行ったことで知られている聖地です。
この功績が王府から讃えられ、真乙姥は神職と死後その墓が御嶽として祀られることとなりました。
1500年に起きたオヤケアカハチの乱は、石垣島の英雄・オヤケアカハチが琉球王府への納税を拒否したことから勃発した戦いです。
結果として琉球王府軍が勝利し、石垣島をはじめ八重山諸島には重い人頭税がかけられるようになったことから、八重山諸島ではオヤケアカハチを悲劇の英雄として讃える所が多いのです。
ところで琉球王府軍の無事の帰還を願い、その祈願の成功によりうまれた美崎御嶽ですが、その際に祈願を行った神女・真乙姥は姉妹で、その姉はオヤケアカハチに嫁ぎました。
そのため琉球王府は真乙姥の一族も謀反に荷担した、あるいは謀反するのではないかという疑いを抱きます。
その疑いを晴らすべく、琉球王府軍が一人も掛けることなく首里へと帰還できるようにまさに命がけで真乙姥は祈願を行い成功させました。
以降、美崎御嶽は琉球王国の八重山支配の象徴として役人の交代時の儀典の場とされるなど、政治的にも重要な役割を担うこととなりました。
戦によって家族が引き裂かれるのは悲しいことですよね。
美崎御嶽への行き方
美崎御嶽は石垣港離島ターミナルから徒歩10分とアクセスしやすい場所にあります。
730交差点からはすぐ近くです。
住所は石垣市登野城30です。
地図を見ながら石垣港を拠点に散策がてら目指すと良いでしょう。
石垣島離島ターミナルまでは、新石垣空港から約15㎞です。
路線バスで約50分、準急バスだと40分ほどです。
料金は片道520円です。
タクシーで移動すると約3000円ほどです。
まとめ
美崎御嶽についてその歴史やどんなパワースポットかご紹介しました。
美崎御嶽は石垣島でも随一の「願いを叶えることができるパワースポット」として知られ、霊感がない人でも何かを感じることが出来る場所として知られています。
また琉球王国から課せられた重税に対して反旗を翻したオヤケアカハチの事件の裏で引き裂かれた姉妹の仲について考えさせられる場所でもあります。
神聖な場所ですので、参拝する場合はしっかりと敬意を払いましょう。
市街地にあるので散策ついでに寄ることができます。
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