群星御嶽は石垣島のパワースポット!「群星」は「すばる」?
石垣島の中でも国の名勝に指定されている「川平湾及び於茂登岳」はその独特な景観が人気を集めている観光スポットです。
船底が透明で海の中の景色が楽しめるグラスボートなどのアクティビティも充実しています。
そして古くから人が住んでいたために多くの御嶽と現在も継承されている祭祀が執り行われているエリアでもあります。
この記事ではそんな川平村に鎮座するパワースポットの中でも星にまつわる伝説の残る「群星御嶽」についてご紹介します。
石垣島観光の参考にどうぞご覧下さい。
群星御嶽は幸福を呼ぶパワースポット
群星御嶽(んにぶしおん)は川平村に鎮座する5つの御嶽のうちの1つです。
5つの御嶽とは浜崎御嶽(きふぁおん)、群星御嶽、山川御嶽(やまおん)、(赤イロ目宮鳥御嶽(あかいろめみやとりおん)です。
「そにぶしおん」と呼ばれることもあります。
群星御嶽は川平村発祥に関係する御嶽とも見なされている重要な場所です。
広い敷地をもち、川平村にある御嶽の全てが合同で執り行う結願祭の会場でもあります。
結願祭は毎年10月に行われ、1年の豊作に関する感謝や来年への祈願、地域の無病息災を祈願する重要な祀りです。
また獅子舞や演舞などの郷土芸能が奉納されます。
川平集落に伝わる獅子舞は500年ほど前に村の海岸に打ち上げられた箱の中から見つかったとされるもので、大切に保管されています。
石垣の向こうは「イビ」と呼ばれる拝所ですが許可なく立ち入ると災いが起きるといわれています。
不用意に奥まで立ち入らないようにしましょう。
群星御嶽は「昴」に関連する伝説が残されている場所
群星御嶽の冠する「群星」とは「すばる」を指します。
なぜすばるの名がついているのかというと、こんな伝説があるからです。
川平村にはかつて心が美しく行いも清い少女が住んでいました。
少女がある日、夜中に目を覚まし外に出てみるとすばるが中天にさしかかる空と地上の間を、霊火がいったりきたりしていました。
不思議な光景を何度も見るようになった少女は、両親や村人に自分が見たものを話します。
人々は霊火が神の意志によるものにちがいないと考え、霊火が降り立った地上の辺りを調べました。
すると霊火が降り立ったと思われる場所に白米の粉でしるしがつけられていたのです。
ここはまさに神が降り立った場所であるとされ、人々は神さまに祈るための社を創建し、群星御嶽がここに成立したのです。
神職はおみくじで決める!群星御嶽の神職の決め方
群星御嶽の祭祀を司る神職は「ツカサ」と呼ばれています。
沖縄本島では「祝女」(ノロ)と呼ばれる存在に近いかもしれません。
ノロは血縁によって選出されたり、神さまにお伺いを立てふさわしい人を選出する地域もありますが、群星御嶽のツカサはおみくじによって選出されます。
氏子や現職のツカサが集まり、選出された数名がおみくじをひくのです。
おみくじは白紙ですが、1枚だけ「神」と書かれており、2回引き当てた人がツカサになります。
ツカサの経験者によると、紙をひく前から不思議と文字が浮かび上がって見え、「それをひきなさい」と見えない存在に呼びかけられているように感じられるんだとか。
神に仕える人を選ぶにふさわしい選出方法だと言えます。
群星御嶽へのアクセス方法
山川御嶽の背面にある貝塚の近くに群星御嶽は鎮座しています。
川平集落側から底地ビーチ方面に沿って進むと「川平貝塚」の案内板が見えてきますが、その手前の道を右折し坂を登ると群星御嶽が見えてきます。
まとめ
群星御嶽についてご紹介しました。
石垣島には数多くのパワースポットがありますが、特に群星御嶽は接触的に人間に関わってくる意思のある神さまが降り立つ聖地で、幸福を授けてくれます。
マナーに気をつけ参拝し、そのご利益を授かりましょう
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