十山神社(御嶽)は与那国島の神社!御朱印はある?
与那国島は日本で最も西にある国境の島です。
そのため様々な「日本で最も西にある○○」があります。
この記事では中でも「日本で最も西にある神社」である十山神社についてご紹介します。
ただ単に最西端にあるだけではなく、人々の心のよりどころとなっているパワースポットでもあります。
一体どんな神社なのか、御朱印情報も一緒にお伝えします。
十山神社は開運招福のパワースポット
十山神社(とおやまじんじゃ)は日本で最も西に位置する神社です。
十山御嶽(とやまうがん)と呼ばれることもあります。
御祭神は天照大神と、沖縄の神社では珍しい伊勢神道系列の神社となっています。
またその他にノロの魂もお祀りするなど、神道と共に八重山諸島独特の御嶽信仰もあわせもつ珍しい信仰体系のパワースポットでもあります。
ノロとは祈りを捧げる神職で、人々と神さまの間をとりもつ役割を持った女性だけが就く職業です。
そのため多くの御嶽は男子禁制となっている場所が多いのです。
十山神社は男女の性別に関係なく、島中の人々が参拝に訪れるパワースポットです。
頂けるご利益は家内安全や地域振興、開運招福です。
多くの島民が日々の農業・漁業の成功や航海の安全の祈願に足を運んでいます。
また与那国島の学生は、受験の年になると学校全体で合格祈願に訪れるという習わしがあります。
与那国島には13ヶ所の御嶽があるとされており、十山神社はその頂点に位置づけされる総本山でもあります。
旧暦の6月に行われる豊年祭では2年に一度、大綱引きが奉納されます。
豊年祭は1年の豊作・豊漁に対する感謝と翌年への祈りを捧げる祭祀で、与那国島が最も賑わいます。
人々の信仰の中心にある十山神社ですが、2016年には台風によって甚大な被害を受け、その際に拝殿が68年ぶりに新築されました。
材質は鉄筋コンクリートに変わったものの、建物の姿自体は旧拝殿と全く同じつくりになっています。
日本の端にある神社、他には何があるの?
日本で最も西にある神社は十山神社ですが、他の方位にはどんな神社があるのかご存じですか。
参考までにご紹介します。
最西端→十山神社(沖縄県与那国町)
最東端→納沙布金刀比羅神社(北海道札幌市)
最南端→人魚神社(沖縄県八重山郡竹富町)
最北端→岬神社(北海道稚内市)
それぞれ沖縄と北海道に2ヶ所ずつあります。
十山神社の御朱印はない
気になる御朱印ですが、現在のところ十山神社では御朱印の授与はないようです。
日本本土とも沖縄本島とも異なる、独特な信仰体系をもつ与那国島では十山神社は祈りを捧げる場所であり、形になるものを授与するという習慣がないのかもしれません。
豊年祭もそうですが、十山神社は観光地というよりは島に住む人々のためのものという考えが根強いようです。
アクセス方法
十山神社は与那国島の北部・祖納集落にあります。
与那国町役場のすぐ傍にあるため見つけやすいです。
与那国空港から十山神社までは車で約15分です。
タクシーはほとんど通っていませんので、事前にレンタカーを手配するか、レンタカー付きの宿泊施設やパックツアーを利用するようにしましょう。
自分で車を運転したくない場合は、無料で利用できる与那国島一周バスの利用が便利です。
与那国空港までは石垣空港から約35分です。
まとめ
与那国島の御嶽を統括する十山神社についてご紹介しました。
日本で最も西にある神社ですが、島民の信仰のよりどころでもある開運招福のパワースポットです。
十山神社に参拝すると日本古来の神道と沖縄独自の先祖信仰が混じり合った、独特な信仰体系が今も根付いていることが分かります。
与那国島を旅行する際はぜひ立ち寄って、旅の安全を祈願して欲しい場所です。
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