南城市テダ御川があるのは海岸!?テダの意味や行き方について
水にまつわる聖地が多い沖縄ですが、テダ御川もそのひとつです。
いったいどのようなパワースポットなのか気になりますよね。
そこでこの記事ではテダ御川についてご紹介します。
テダの意味や見どころについてもあわせてお伝えします。
テダ御川の「テダ」は太陽を意味する言葉
テダ御川(てだうっかー)は沖縄本島南部にあるパワースポットの1つです。
「テダ」とは「てぃだ」、つまり沖縄の言葉で太陽を指します。
そして沖縄における太陽とは琉球国王を指しています。
テダ御川の名称には「川」が入っていますが、川ではなく聖なる水が湧く泉です。
沖縄では井戸や泉を「川」と呼ぶ風習があります。
このテダ御川には太陽神が降臨された地に湧いた水という伝説があり、琉球国王だけではなく王国最高位のノロ・聞声大君も久高島参拝の折には立ち寄って祈りを捧げる聖地でした。
現在では水が涸れてしまいましたが、それでも聖地として地域の人々が祈りを捧げる場所であります。
また石碑の向こうに広がる海岸線の光景が美しいことでも知られています。
鏡のように美しい海に空の青が映り込み、まるで日本にいることが信じられないような絶景です。
テダ御川で絶景を目にするためのポイント
鏡のように海が空を映し出す光景を目にするためにはいくつかポイントがあります。
まず、風があまり吹いていない波の穏やかな日である必要があります。
海が荒れていると、鏡のような海面にはならないからです。
また干潮時には海水そのものがないため海にうつる景色は見られません。
適しているのは夏のよく晴れた正午前後です。
夕方になると知名崎の影が海上に落ちるためうまく空の青がうつりません。
テダ御川は航海の安全を祈願するパワースポット
かつて琉球国王は王国の繁栄と豊饒を祈願する「東御廻い」の巡礼にでかける風習がありました。
テダ御川も東御廻いの拝所のひとつです。
そして琉球国王が久高島へ参拝する折にはこのテダ御川に立ち寄り喉を潤し、海上の旅の無事を祈願する拝所でもありました。
現在もこのテダ御川の向こうに海を眺めることができますが、海と共に生きる沖縄の人々にとって海上の安全祈願を行うパワースポットは、生活用水を得るための井戸や泉と同じように重要な意味を持つ聖地だったのです。
南城市への行き方について
那覇空港から南城市にあるテダ御川までは車で約60分です。
最寄りのインターチェンジ「南風原南IC」からは約40分ほどです。
国道331号線沿いに進むと案内標識が出ますので道に迷うことはありません。
公共交通機関を利用する場合、38番志喜屋線(東)に乗車し、「知名」バス停で下車してから徒歩約20分です。
テダ御川のある知名崎には無料の駐車場がありますので、車での参拝がおすすめです。
まとめ
東御廻いの拝所のひとつ、テダ御川についてくわしくご紹介しました。
太陽を意味する「テダ」の名を冠するとおり、太陽神が舞い降りた聖なる泉であり、やはり太陽神と考えられる琉球国王が立ち寄る聖地でもありました。
絶景ポイントでもありますので、海上の安全や癒やしのエネルギーを授かるためにぜひお出かけ下さい。
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