シーサーはパワーシンボル!由来や意味とは?
沖縄といわれて思い浮かべるものはなんでしょうか。
青い海や空、白い砂浜、赤いハイビスカス、そしてハブやマングース、シーサーなどの生き物を思い浮かべる方もいるかもしれません。
実際、沖縄をPRする際にはかなりの確率でシーサーが登場していますよね。
この記事ではそんな沖縄のパワーシンボルであるシーサーについて、由来や意味をご紹介します。
幸せを運ぶといわれるシーサーの魅力が再発見できますよ。
シーサーの意味について
シーサーとは沖縄の言葉で、他の地域では「獅子」と呼ばれる伝説上の生き物のことを指します。
獅子は日本の神社で見られる狛犬や中国の獅子、そしてエジプトのスフィンクスと同じくライオンをモデルに考え出された獣だといわれています。
沖縄でにはシーサーには魔除けの力があると信じられています。
そのため家の門や屋根の上、集落の高台などに設置され、人々の暮らしを見守ってくれる存在です。
各地域ごとに特色のある姿をしており、沖縄を旅するとさまざまな形状のシーサーを目にすることができます。
現在、沖縄では民家の赤い屋根瓦の上に鎮座するシーサーをよく見かけますが、民家の屋根にシーサーがのるようになったのは19世紀頃からといわれています。
それ以前は民家の屋根を瓦葺きにすることは許されていなかったためです。
そのためシーサーは寺社仏閣や御嶽、上流階級の人間の墓など神聖視された場所や集落の入り口など限られた場所にしか設置できませんでした。
シーサーの由来とは?
そもそもなぜシーサーを魔除けとして飾るようになったのでしょうか。
それは「沖縄最古のシーサー」といわれ県の有形文化財である「富盛のシーサー」がいる八重瀬町に伝わる伝説がベースになっていると考えられます。
17世紀頃、火事が頻発して困っていた住民たちが風水師に相談したところ「八重瀬岳の影響だから、その山の向かってシーサーを設置すると良い」というアドバイスを受けます。
その通りにしたところ、火事は起こらなくなりました。
それ以来、魔除けにシーサーを飾るという風習が沖縄全土に広がっていったんだとか。
この火事の鎮火を願って設置されたシーサーこそ沖縄で最古と考えられる富盛のシーサーというわけです。
シーサーの見分け方!オスとメスの違いとは
日本の狛犬と同じように、シーサーもオスとメスと対や阿吽の形で設置されることがあります。
阿吽の形相のシーサーの場合、口を開けている方がオス、口を閉じている方がメスとされていますが、そうではないシーサーも見られるためオスとメスの見分け方はけっこう難しいです。
シーサーは何匹いても喧嘩することはありませんので、設置するなら対か複数だと寂しくない上に魔除け効果も倍増でいいでしょう。
シーサーを設置するときの注意点
対でシーサーを設置する場合に気をつけたいのが、シーサーのオスとメスの位置です。
左側には口を閉じたシーサーを置きます。
口を閉じたシーサーは災難を敷地内に入れない、除災のご利益があるといわれています。
そして右側には口を開いたシーサーを置きます。
口を開いたシーサーは幸福を招き入れるという開運のご利益をもたらしてくれます。
この2つで開運除災の力を土地や建物、人間にもたらしてくれるのです。
風水で鬼門とされる北東にシーサーが向かうように設置するのもポイントです。
とはいえ家に侵入してくる災いを除ける効果のある守り神ですから、方角よりも道路に向かってシーサーが顔を向けているかどうかを気にした方がいいとする人もいます。
それぞれ個人の考えに沿って飾ればいいというおおらかさが沖縄の守り神らしいですよね。
またシーサーは神聖なものですので、設置する場合はまずしっかり掃除を行い場所を清めた上で安置します。
屋根の上に飾る場合は台風などに備えてコンクリートボンドなどを使用してしっかりと固定しましょう。
屋外に設置したシーサーは雨風や年月によって汚れてしまいますが、沖縄では「汚れた分だけ魔除け効果がある」といわれています。
年月と共に深まる味わいを大切にしたいものです。
まとめ
沖縄のパワーシンボルであるシーサーについてご紹介しました。
伝説上の生き物である獅子の姿をしたいシーサーは魔除けの効果を持つ神聖な生き物です。
家の外だけではなく内部にも飾られ、幸福を招き入れてくれるともいわれています。
オスとメスがセットだとそのご利益も倍増されますので、ぜひともペアで飾って下さい。
コメントはこちら