宮古島・砂川神社に伝わるお祭りとは?「砂川」の読みは「うるか」!
沖縄にはなかなか難解な読み方の地名や姓が数多く見られます。
この記事ではそんな独特の読み方を持つ「砂川神社」の歴史やお祭りについてご紹介します。
宮古島の中でも屈指の古い歴史を持つ砂川は何と読むのでしょうか。
観光におでかけの際の参考にどうぞ。
砂川神社の歴史
砂川神社は1919年に宮古島市砂川集落に創建された神社です。
正しくは「うるかじんじゃ」と呼びます。
「砂川」と書いて「うるか」と呼ぶ姓は宮古島出身者に多く見られますが、砂川神社の鎮座する集落一帯出身者が多いです。
そもそも砂川地区は遺跡の発掘調査などにより、宮古島の中でもかなりの歴史の古さをほこる地域だということが分かっています。
そんな宮古島でも屈指の歴史を誇る砂川地域で祈りを捧げるための場所が砂川神社です。
境内に鎮座するイスノキはご神木として長年、周辺住民からの信仰をあつめてきました。
現在でも手厚く保護されている木で砂川神社のシンボルとなっています。
砂川神社の豊年祭
砂川神社では旧暦8月15日にあたる満月の夜に、豊年祭が執り行われます。
豊年祭では一年間の五穀豊穣への感謝と次の年への祈りを捧げるほか、集団円陣舞踊「クイチャー」が奉納されます。
クイチャーは宮古島一帯に古来より伝わる伝統舞踊です。
屋外で行われ、豊作祈願や雨乞いの他に日々の労働に対する喜びや苦しみ、または恋人への想いを参加者が歌いながら手拍子をあわせて表現します。
神さまへの祈りとして捧げられる他に、娯楽として利用されることも多い舞踊です。
そのため宮古島では運動会や結婚式など多くの人が集まる催しのフィナーレで、全員が参加して踊ることが多いです。
基本的には広場や辻で男女が輪を作り歌い踊ります。
歌によっては女性だけ、男性だけ、また神職であるツカサだけが歌い踊るものなど様々な方式があります。
近年では宮古島の各集落に伝わるクイチャーを一度に観賞できる「クイチャーフェスティバル」が開催されていますが、本来の目的である神への感謝の印を目にしたいのであれば、実際のお祭りに足を運ぶのがおすすめです。
また豊年祭ではクイチャーの他に砂川集落に200年前から伝わるとされる獅子舞の奉納も行われます。
豊年祭の他にも、海の幸への感謝を捧げる祭事が旧暦3月3日に行われています。
アクセス方法
宮古空港から砂川神社までは車で約25分です。
参拝者専用の駐車場はなく、周辺にも駐車場はありません。
路線バスを利用する場合、「砂川」下車で徒歩約2分です。
まとめ
宮古島市内にある砂川神社についてくわしくご紹介しました。
砂川神社では宮古島周辺の無形文化財でもある「クイチャー」が奉納されるお祭りがあります。
信仰が形だけではなく、人々の生活に深く根ざしていることが分かるお祭りです。
郷土の歴史や習慣に興味がある方はぜひお出かけ下さい。
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