新城島は秘密のパワースポット!不思議なお祭りがある?
沖縄には独特の文化があり、日本本土では見られない文化や風習に基づいた祭りが開催されています。
離島に行けば行くほどその独自色が強くなります。
この記事ではそんな新城島で行われているという不思議なお祭りについてご紹介します。
その他、知っておきたい新城島のルールについてもお伝えします。
新城島は別名「パナリ島」
新城島(あらぐすくしま)は島民十数名のとてもちいさな島です。
上地島と下地島の2つの島からなりますがリーフでつながっているため、干潮時には2つの島を徒歩で移動することもできます。
ごく近い位置に離れて島が存在することから、「離れ」を意味する言葉「パナリ島」とも呼ばれます。
現在の住民のほとんどは上地島に住んでおり、下地島の敷地のほとんどは肉用牛の牧草地として使用されています。
住民の多くは近隣の石垣島や西表島にも住居をもち、新城島と行き来しながら生活しています。
港はありますが空港はなく、観光客の多くはシーカヤックのツアーや石垣島からのツアーなどで立ち寄ることがほとんどです。
新城島には撮影・内容が一切秘密の祭りがある
新城島で執り行われる奇祭「アカマタ・クロマタ」は撮影や録音はもちろん、その内容を外部に漏らすことさえタブーとされている秘密のお祭りです。
新城島を含む八重山諸島の一部に見られる神事で、他には西表島古見、石垣島宮良、古浜島などでも同様の祭りが行われているといいます。
1年に1回、旧暦6月に行われているお祭りで約200年ほどの歴史があると考えられていますが、開催するのも見るのも集落の人間だけという秘密の多いお祭りです。
内容としては、来訪神であるアカマタ・クロマタが島を訪れ豊饒を祝うお祭りだと考えられています。
アカマタ・クロマタとはかつての琉球王国時代には「異様ないでたちすぎる」と禁忌とされた神々ともいわれています。
そのような神々を信仰することが抑圧された時代の名残から住民以外が祭りに参加したり見聞きしたことをよそで漏らすことを禁じたとする考察もあります。
一部の島では見学も一部可能となっていますが、過去には新城島で祭りを覗き見した地域外の人間が島民に見つかり暴行を受けた事件も起きています。
現代でもなお、目にすることはできない幻のお祭りといえます。
祈願してはいけない!お祭りだけではなく御嶽も秘密
沖縄本島各地でも見られる聖地・御嶽は小さな島である新城島でも何カ所か見ることができます。
そのうちの1つ、東御嶽は別名「人魚神社」とも呼ばれており、ジュゴンをお祀りする珍しい神社です。
ジュゴンはかつて沖縄地方では食用とされており、新城島近海で捕獲されたジュゴンは納税品として琉球王国に納められていました。
現在では絶滅したと言われていますが、近年でもときどき新城島の近くで目撃情報が寄せられています。
そんなジュゴンですが、その姿から人魚のモデルではないかと考えられています。
七問御嶽にはジュゴンの頭骨が複数奉納されているなど、新城島ではジュゴンが特別視されています。
なお、これら御嶽はお祭りと同様に写真撮影が基本的には禁止されています。
また許可なくその敷地内に足を踏み入れることも禁じられており、さらには神さまにお願い事をすることも禁じられています。
新城島の港にはこれらタブーについて呼びかける札がでており、観光で訪れる際は違反しないように注意しましょう。
まとめ
他言無用のお祭りが開催される新城島についてご紹介しました。
新城島ではお祭りだけではなく御嶽にも様々な秘密があります。
秘密にしておくことで神聖なものはその効力を発揮することができるともいいますので、興味があっても秘密とされていることは暴かない方がいいでしょう。
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