下地島の通り池の人魚伝説とは?不思議なパワースポットをご紹介
沖縄県の中でも宮古島周辺は絶好のマリンスポーツスポットとして高い人気を誇るエリアです。
点在するスポットの中には人魚にまつわる不思議な伝説が絡んだものもあるんだとか。
この記事では下地島の通り池の人魚伝説についてくわしくご紹介します。
下地島は神秘の力に満ちたパワースポット
宮古島の北西方向には伊良部島が見えますが、さらにその左側には小島がみえます。
この小島が下地島(しもじしま)です。
2015年に完成した伊良部大橋によって宮古島から車で移動できるようになったこともあって、今話題のパワースポットです。
特に注目を集めているのが「通り池」です。
下地島の西岸にある通り池は、龍の目とも呼ばれる2つの池が隣り合った双子池です。
実はこの池は底の方でつながっており、サーモクライン現象による奇跡のような景観を目にすることができます。
サーモクライン現象とは水温が急に変化することで起きる様々な事象の変化を指します。
2つの池は地下でつながっているだけではなく、海側に近い池は地下洞窟があり海までつながっています。
水温や塩分濃度が階層的に異なるため、多種多様な魚を狭い範囲で見ることが可能です。
通り池を眺めることで気分がリフレッシュし、新たな自分に出会うことができるといわれています。
下地島の通り池の人魚伝説
通り池には「ユナイタマ」にまつわる伝説があります。
ユナイタマとは頭部は人に似て、体は魚に似た生き物です。その形状から海の精霊あるいは人魚だと考えられている生き物です。
ある日、この通り池近くに住む漁師が漁に出たところユナイタマが網にかかります。
漁師はこのユナイタマの半身を住民に配り食べました。
するとその夜、海から「ユナイタマ、帰っておいで」という声が通り池付近に響き渡りました。
上半身のみとなったユナイタマは「半身がないから帰れません」と応えます。
すると海からの声は「大きな波を送るから、それにのって帰ってきなさい」と応えます。
下地島の住民は驚いて伊良部島に避難すると、やがて海からの声の言葉通り大津波が下地島をおそい、なにもかもを海の底へと引きずり込んでしまったというのです。
日本全国あちこちで人魚にまつわる伝説をみかけることがありますが、いずれの場合も悲劇的な結末を迎えています。
下地島の伝説は村どころか島ひとつを壊滅させるなんともスケールの大きなお話です。
いずれにしても、自然の脅威と向かい合って生きてきた離島ならではの伝説だと言えます。
それに通り池の神秘的な光景を目にすると「人魚が住んでいるかも知れない」と自然と納得してしまえます。
ダイビングは可能!でも、ここだけは注意して
不思議な伝説と構造で人々を惹きつける下地島の通り池は国の名勝及び天然記念物として有名ですが、ダイビングスポットとしても人気です。
2つの池は地下でつながっていますが、その連結部分は「日本で一番大きな青の洞窟」とも呼ばれています。
ダイビングは独特な景観を体感するにはぴったりの堪能方法ですが、難易度はかなり高めです。
外洋側から通り池へと入り込むのですが、水深が深く流れが速いため、そう何度もアタックできません。
海流や風の流れなどの関係でダイビングに適しているのは10月~5月です。
上級者向けのスポットですので、ツアーで申し込んだ方が安心できます。
アクセス方法
現在下地島空港はリニューアル工事中のため利用できません。
そのため宮古島から伊良部大橋を渡って陸路で移動しましょう。
夕日に向かってのドライブは地元の人にも人気です。
時間があるならレンタカーを借りて下地島へのドライブを堪能しましょう。
宮古空港からは車で約35分です。
まとめ
下地島の通り池に眠る人魚伝説についてご紹介しました。
隣り合った2つの池は地下でつながり、さらには海にまでつながっているために独特な景観を生み出しています。
表情を刻々と変化させていく青い世界を漂っていると、新しい自分に生まれ変わることができるといわれているパワースポットです。
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