天久宮には天女の伝説があるの?ご利益が縁切りってホント?
琉球八社の1つ、天久宮には天女にまつわる不思議な伝説があります。
また縁切りのご利益を授かることができるパワースポットでもあります。
この記事では天久宮への参拝方法についてくわしくご紹介します。
御朱印だけではない、天久宮の魅力についてお伝えします。
天久宮は縁切りのご利益があるパワースポット
天久宮(あめくぐう)は本殿が谷底、鳥居が最も高い位置にあるという不思議なお社です。
15世紀ごろの創建とみられており、琉球八社の1つです。
本殿にお祀りするのは天龍大御神(てんりゅうおんおおかみ)、天久臣之姫大神(あめくしんおとめおうおんかみ)、熊野権現(伊弉冉尊・速玉男神・事解男神)です。
また天久宮は三層構造になっており、拝殿の横にある境内摂社には弁財天(べんざいてん)、そして隣接する拝所に泊龍宮神(はくりょおぐうのかみ)、弁天負泰彦大神(べんてんふやすひこおおかみ)をお祀りしています。
神道の神さま、仏さま、そして琉球古来の神さまが宿る沖縄らしい神社と言えます。
ところでなぜ神社の名称に「天」の文字が入るかというと、かつてこの地に舞い降りたという天女の伝説が関わっているためと考えられます。
天久宮に表れたという天女伝説についてくわしくご紹介します。
天久宮の天女伝説とは?
その昔、この辺りに住んでいた老人は山の中で気高い雰囲気の女性に会います。
どこから表れたのか尋ねたところ、女性は「山の上に住んでいますが、名乗るほどの者ではありません」と言い、洞窟に消えていきました。
「不思議だなあ」と思い、この出来事を王様に進言したところ「きっと神仏が姿を現したに違いない」と考え使者を使わし洞窟で香を焚かせました。
するとそこに熊野権現が姿を現し、「彼女こそ弁財天である、国家を守護するであろう」という神託を残して消えたといいます。
そのため天久宮の本殿の横には弁財天をお祀りするための社があり、その後ろには女神の消えたという洞窟が残されています。
また天久宮が創建されることになった中核とも言われる御嶽もあります。
沖縄における土着の信仰がどのように変遷していったのかうかがい知ることが出来る貴重な遺構でもあります。
縁結び・縁切りのご利益を授かることができるパワースポット
天久宮では熊野権現と弁財天を一緒にお祀りしています。
弁財天は芸能のほか、航海の安全や縁結び祈願にご利益があるといわれている女神様です。
また熊野権現の一柱・事解男神は縁切りのご利益で知られる神さまです。
そのため沖縄で縁切り祈願と縁結び祈願を同時に行うのであれば、天久宮が最適なスポットといえます。
いくら良縁があったとしても、さきに悪縁とつながっていたらなかなか良縁を結ぶことはできません。
ですので縁切り・縁結びが同時にできるパワースポットはとても頼もしい存在です。
お社は階層状に分かれていますので、1ヶ所だけを参拝するのではなくすべてをまわってしっかり神さまにご挨拶しておきましょう。
御朱印の種類と値段について
天久宮で頂ける御朱印は1種類で、初穂料は300円です。
天久宮の管理は波上宮が行っていますので、御朱印は波上宮を参拝した際に併せて頂いておきましょう。
天久宮オリジナルデザインの御朱印帳は現在のところありません。
アクセス方法
那覇空港からは車で約11分です。
天久宮には参拝者専用の駐車場がありますので、こちらを利用するか周辺の有料駐車場を利用するようにしましょう。
公共交通機関を利用する場合、モノレールが便利です。
ゆいレール「美栄橋駅」下車、徒歩で約12分です。
まとめ
天女の伝説が眠る天久宮についてご紹介しました。
弁財天が姿を現したとされる洞窟や、熊野権現が祀られた拝殿があります。
全てを参拝する事で縁結び・縁切りのご利益が期待できます。
しっかり全ての神さまにご挨拶をしておきましょう。
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