東福寺の見どころや御朱印をご紹介!名前の由来はあの有名寺院
東福寺といえば数ある京都の紅葉スポットでもダントツの人気を誇る寺院です。
また紅葉以外にも様々な見どころがいっぱいです。
この記事では東福寺の歴史や見どころ、御朱印をご紹介します。
参拝する際の参考にどうぞ。
東福寺の名前の由来
東福寺は臨済宗のお寺で、山号を慧日山(えにちさん)といいます。
九條道家が19年の歳月を掛けて完成させたお寺です。
ところで東福寺の名称は平城京のあった奈良の地に由来します。
平城京で崇拝を集めていた東大寺と興福寺より一字ずつとり「東福寺」と名付けられたんだとか。
九條道家の「京都で東大寺や興福寺に匹敵する規模のお寺を開山したい」という情熱の程が窺い知れる命名ですよね。
建設の途中で何度か火災の被害を受け工事期間は伸びましたが、ついに1346年には仏殿の上棟が行われるに至りました。
その後は足利将軍家、豊臣秀吉、徳川家康と天下人の後ろ盾を得ます。
残念ながら1881年に再び火災に遭い、方丈や庫裏は再建されることとなりましたが、今なお数多くの国宝や重要文化財を収蔵している京都を代表する寺院の一つです。
東福寺の見どころとは?
①法堂の龍図
東福寺法堂の鏡天井には蒼龍図が描かれています。
制作したのは日本画家として高名な堂本印象です。
龍は仏教では守護神の役割を果たすほか、水を司る生き物と考えられているため雨乞いの儀式や火災除けには欠かせない存在です。
特に何度も火災によって焼失している東福寺にとって、龍図は大切な守護神と呼べるでしょう。
普段は法堂の建物外からしか見ることはできません。
ただし3月に開催される涅槃会には内部公開されますので、普段よりは間近に龍図を見ることができます。
②禅堂
東福寺の禅堂は日本最大規模です。
重要文化財に指定されており、掲げられている扁額「選仏場」は開山・聖一国師の師にあたる無準師範の手によるものと伝わっています。
この広大な禅寺で、往事には約400名もの僧が修行していたんだとか。
お寺の規模だけではなく、臨済宗を国内に広めるという点でも東福寺が重大な役割を担っていたことがよく分かる建築物です。
③涅槃図
東福寺の涅槃図は京都三大涅槃図のひとつです。
普段は非公開ですが、毎年3月14日~16日に開催される「涅槃会」では法堂に涅槃図が掛けられ法要が行われます。
その際、一般公開も併せて行われるのです。
普段は非公開となっている涅槃図を観賞できる滅多にない機会です。
また東福寺の涅槃図には他の涅槃図では見かけない珍しい生き物「猫」が描かれています。
この猫は魔除けの力をもつとされており、涅槃図の作成を任された明兆をサポートしてくれたことからその姿が描かれるようになったんだとか。
忠義ものの猫の姿をぜひご堪能下さい。
また同じく普段は非公開の三門も涅槃会が行われる際には内部公開されますので、こちらも必見です。
東福寺は紅葉シーズンが最も人気
建物や収蔵する文化財も東福寺の見どころではありますが、最も東福寺の参拝者が増えるのが秋の紅葉シーズンです。
特に通天橋からの景観は数ある渓谷美の中でもトップクラスと呼ばれており、「通天楓」の名称がつけられています。
また臥雲橋から通天橋を眺めるロケーションも人気があります。
紅葉のピークは例年11月中旬から12月上旬となっています。この時期はかなりの大混雑となり、近年ではこの通天橋や臥雲橋からの写真撮影が禁止されるほどの大混雑になります。
(2017年は11月12~30日までの期間)なお通天橋・開山堂への拝観は400円必要です。
御朱印について
東福寺の御朱印は通常の御朱印と期間限定の御朱印の2種類があります。
通常の御朱印も墨書きが入る御朱印帳に直接書いて頂くタイプと、スタンプのみの書き置きタイプの2種類が存在します。
値段も異なります。手書き・墨書き入りは初穂料500円、書き置き・スタンプのみは初穂料300円です。
期間限定の御朱印も手書きとスタンプの2種類の書き置きがあり、手書きだと初穂料500円、スタンプだと初穂料300円です。
通常の御朱印に紅葉のスタンプが追加されたデザインです。
秋のみの頒布で、定数に達し次第終了となります。
2017年は10月28日から11月22日の期間で期間限定御朱印の頒布が行われました。
オリジナルデザインの御朱印帳ですが、法堂にある蒼龍図があしらわれています。
初穂料は1200円です。
御朱印帳は庫裏の方丈拝観受付所で頂けますが、秋の紅葉シーズンだけはテントが設置されてそちらで頂く形になります。
特別会場の受付時間は8:30~16:00です。
アクセス方法
東福寺には参拝者専用の駐車場があります。
ただし紅葉の季節には利用できなくなりますので、秋の参拝は公共交通機関を利用した方が便利です。
公共交通機関を利用する場合、市バスだと「東福寺」下車、徒歩で約3分です。
電車を利用する場合は京阪電車「東福寺駅」あるいはJR奈良線「東福寺駅」下車、徒歩で約10分です。
まとめ
東福寺の見どころや御朱印をご紹介しました。
奈良で深く信仰されている東大寺や興福寺にちなんで「東福寺」と名付けられた臨済宗のお寺です。
四季折々の美しい庭園や珍しい文化財など見どころがたくさんあります。
ぜひタイミングを見定めて参拝にお出かけ下さい。
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