伊良部島ヤマトブー大岩はどんなスポット?自然のパワーが感じられる!

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伊良部島ヤマトブー大岩はどんなスポット?自然のパワーが感じられる!

伊良部島は2015年に悲願の伊良部大橋が開通し、宮古島から車で直行できるようになり利便性が高まった島です。

もともとマリンスポーツのスポットとして知られていましたが、気軽に行けるようになったことからますます注目を集めています。

この記事ではそんな伊良部島の中でも普通の観光客は素通りしてしまうパワースポット「ヤマトブー大岩」についてご紹介します。

伊良部島をもっと深く知ることができる情報満載でお届けします。

ヤマトブー大岩は自然の偉大さを感じるパワースポット

ヤマトブー大岩は牧山展望台の下にある巨石で、高さは25m、その重さはなんと3万トンもあるといわれています。

あまりにも巨大すぎて、近付くと全景が分からないほどです。一見して「崖」だと思う人も多いほどです。

伊良部町指定史跡となっています。

かつて伊良部島に初めて人が住み始めた頃、この巨石を目印に下牧の海岸へ出入りしたと言い伝えられています。

岩は友利石炭岩で形成されており、地殻変動に伴い地上に露出したと考えられています。

周辺ではかつて採掘を行っていた跡が見られます。

周辺は宮古島固有種のミヤコトカゲの生息地で、伊良部島ではこの周辺でしか姿を見かけることはありません。

自然の持つ偉大なエネルギーを感じることができるパワースポットとなっています。

ヤマトブー大岩の名前の由来は「北前船」

ところでヤマトブー大岩と呼ぶのかについての詳細は未だに不明とされています。

一説によると、ヤマトと呼ばれる日本の廻船の帆の形に岩が似ているために付けられた名前が「ヤマトブー大岩」なんだとか。

「ヤマト」は北前船、弁財船、ドングリ船など地域によって様々な呼び方が存在し、近世中期から明治時代中期まで日本の海運業で活躍した船です。

主に日本海で活躍し、米や塩・酒・昆布・綿・みかんなど日本の北と南それぞれの特産品を異なる地域に運んで巨万の富を築き上げました。

沖縄と本土、特に蝦夷(北海道)・大阪間の交易は関係がないように感じられますが、じつは蝦夷の特産品である昆布と沖縄は非常に深い関係にあるのです。

沖縄料理の味付けは、決め手が塩と昆布です。

しかし昆布は沖縄近海では消費に間に合う分を調達できません。

ではどこから昆布を手に入れていたのかというと、実は北海道からなんです。

北前船によって大阪に運ばれた昆布は、薩摩藩が特産品の砂糖と交換します。

そして薩摩藩は昆布を琉球に持ち込み、さらに琉球から中国へと輸出します。

1820年以降には琉球からの輸出品の約8割が昆布だったとみられています。

昆布は輸出品として必須であっただけではなく、沖縄料理にも欠かせないようになりました。

そんな昆布に縁の深い船の形に似た岩が沖縄の離島に鎮座していると思うと、交易によって栄えた琉球王国の歴史や日本本土との関わりについて考えさせられますよね。

ヤマトブー大岩へのアクセス方法

伊良部大橋を渡ってすぐに右折すると左手に見えてくるのがヤマトブー大岩です。

場所は宮古島市伊良部池間添923 です。

宮古空港から伊良部大橋までは約40kmほどで車であれば約10分、自転車だと約27分かかります。

路線バスを利用する場合は平良港発着の便を利用しましょう。

ヤマトブー大岩の近くには親泊の浜や牧山展望台があります。

近くに駐車場はありません。

牧山展望台には無料の駐車場がありますので、こちらに車を停めて散策がてら伊良部大橋やヤマトブー大岩を見て回ると良いでしょう。

まとめ

ヤマトブー大岩についてご紹介しました。

まるで崖のように巨大な岩で、近くから見るよりも遠くから見てその全景のすばらしさを実感したいパワースポットです。

またヤマトブー大岩からは自然のパワーだけではなく、交易の歴史にも想いを馳せることができます。

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