竹富島・世持御嶽は訪れやすいパワースポット!そのワケとは
沖縄の信仰を語る上で見落とせないのが「御嶽信仰」です。
御嶽は神様に祈り祭祀を執り行うための聖地であり、パワースポットとして知られているのですが立ち入り禁止とされている場所も多いのです。
しかし中には多くの人を受け容れてくれる御嶽もあります。
この記事ではそんな竹富島に鎮座する世持御嶽についてご紹介します。
竹富島は島全体が聖地
竹富島は珊瑚礁でできた周囲9.2kmの島です。
小さな島ですが、沖縄における聖地・御嶽が28ヶ所もあります。
そのため祈りの力に満ちた島であり、滞在するだけで運気がアップするパワースポットになります。
御嶽の多くは聖域のため地元の人でも滅多に近付かず、祭祀を執り行うときだけしか立ち入れなかったり男子禁制の場所も多いです。
強い力にあふれてるために観光客の立ち入りが一切禁止されている場所もあるほどです。
そんな 御嶽の中でも、竹富島にある世持御嶽は「フレンドリーなパワースポット」として知られています。
なぜでしょうか。くわしくご紹介します。
世持御嶽はフレンドリーなパワースポット
世持御嶽(ゆーむちおん)は火の神と農耕の神をお祀りする御嶽です。
弥勒奉安殿(みろくほうあんでん)と呼ばれる、ミロク神のお面を納める場所でもあります。
しかしなぜフレンドリーなパワースポットといわれているのでしょうか。
それは世持御嶽がもともとは元々村役場だった場所にある御嶽、つまり人々が集う場所に鎮座する御嶽のため雰囲気が親しみやすいという点が挙げられます。
町の中心に位置する世持御嶽では島民の健康繁栄や五穀豊穣を祈る場でもありました。
そのためいつも身近に感じられるエネルギーに満ちているのです。
ただし拝殿の奥は最も御嶽の神聖な場所とされており、こちらには立ち入らないようにしましょう。
いくらフレンドリーな雰囲気でも、相手の一番大切な部分に軽々しく踏み込まないという点では人間関係のコツと一緒ですね。
種子取祭は島にエネルギーが満ちる日
世持御嶽で現在重要な祭祀と言えば「種子取祭」(たなどぅい)です。
国の重要無形民俗文化財に指定されています。
竹富島に宿る全ての神様が、この2日間だけは世持御嶽に集まってくるといわれます。
人々は伝統芸能を奉納し、神様に感謝の気持ちを捧げます。
祭りに向けての練習によって活気づいたエネルギーが、祭りの期間中に最高潮に達します。
プラスのエネルギーをチャージしたい人はぜひ、「種子取祭」の期間に世持御嶽までおいで下さい。
例年11月に開催されています。
世持御嶽へのアクセス方法
世持御嶽は竹富町の中心部に位置している御嶽です。
竹富港からは徒歩で約15分です。
竹富民芸館を目印にでかけると道に迷いません。
竹富島には空港がありませんので、沖縄本土からまずは八重山諸島の交通の要所である石垣島へと飛行機か船で移動します。
石垣港離島ターミナルからは高速船もしくはフェリーで竹富港まで移動します。
所要時間は約10分ですが、船の揺れは大きいです。
天候にも左右されますが、船酔い止め対策は万全にして出かけた方が良いでしょう。
竹富島内部の移動は、徒歩かレンタサイクルになります。
レンタカーやタクシーはありませんので、暑い時期に訪れる際は飲み物の準備や日よけ対策を行い熱中症に注意しましょう。
まとめ
世持御嶽についてご紹介しました。
竹富島は島全体が徒歩で回っても約30分と小さいにもかかわらず御嶽の数が多い島全体に祈りが満ちたパワースポットです。
中でも中心的立場にある世持御嶽では年に1回すべての神様が集い、島の人々の健康や豊饒、幸福を祈願します。
人々の中心に位置する御嶽のため親しみやすい空気に満ちた聖域です。
「御嶽に興味はあるけど、ちょっと怖い」と考えている人はぜひ一度訪れてみて下さい。
御嶽に対するイメージが変わるかもしれません。
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