嘉津宇岳は自然のパワースポット~登山を楽しむコツや注意点について
沖縄は地理上の特性からいって標高の高い山が少ないため、ついついマリンスポーツに目がいってしまいがちです。
しかし独特な亜熱帯の自然を堪能できる登山も実は楽しめます。
この記事では沖縄では珍しい登山を楽しめる嘉津宇岳についてご紹介します。
海と空を堪能できる癒やしのパワースポットである嘉津宇岳にどんな見どころがあるのか、くわしくお伝えします。
嘉津宇岳は沖縄で3番目に空に近いパワースポット
嘉津宇岳(かつうだけ)は沖縄本島北部に鎮座する勝山に位置しています。
山頂の標高は452mで、沖縄では3番目の高さとなっています。
石灰岩でできており、約2億年前は海の底にあった部分が隆起して現在の姿になったと考えられています。
途中険しい石場もありますが、園児でも登山に成功する難易度なので、登山初心者でも安心して登ることが出来ます。
頂上からは沖縄の海と空を360度眺めることができ、爽快な気分を味わえます。
北側には国頭半島や古宇利島が、国頭半島西側には八重岳が見えます。
八重岳は山頂が沖縄で2番目の高さとなっています。
沖縄の山は亜熱帯の森に覆われており湿度が高く体力が奪われやすいのが登山の難点ですが、嘉津宇岳は比較的湿度が低いですので登りやすい山です。
嘉津宇岳への登山は自分に合ったコースを選ぼう
登山コースは3通りあります。
各コースごとに所要時間や難易度が異なります。
自分や同行者の体力に併せてコースを選択しましょう。
展望台経由
往復1時間です。
ゆっくり歩いても片道30分ほどですので、ハイキング感覚で気軽に登ることができます。
360度のパノラマの景色を楽しめます。
沢奥の分岐経由
往復4時間かかります。
古見台と古巣岳の分岐点を経由して、古見台へと向かうコースになります。
道が怪しい部分もありますので、ガイド付きで登った方が安全です。
登山初心者は避けた方がいいでしょう。
古巣岳頂上経由
往復5時間弱かかります。
上級者向けです。
嘉津宇岳の展望台から南側へと降りて向かいます。
石灰岩の上に人が通ったあとがみられるので、それを頼りに進みます。
古巣岳山頂は391mあり、嘉津宇岳山頂よりもさらに鋭利な石灰岩が並んでいますので注意が必要です。
嘉津宇岳で登山するときの注意点
まず嘉津宇岳にはハブが出没します。
ハブが出没しやすい時期は6月~11月です。
登山シーズンとハブの出没時期が重なっていますので十分注意しましょう。
ハブ対策と、岩場が多い登山ですので手袋をしておくと便利です。
またハブは膝下に噛みつく習性がありますので長ズボンの着用もおすすめです。
ハブは夜行性ですので、なるべく陽の当たる時間帯に登山するように心がけると安全度が増します。
嘉津宇岳の見どころであるシークワーサーは1月に花が咲き、3月に実がなります。
寒い時期ですが十分防寒対策を行って登山に出かけると、シークワーサーの花見を楽しめます。
嘉津宇岳へのアクセス方法
嘉津宇岳は道の駅許田の近くにあります。
那覇空港からは車で移動して嘉津宇岳までは約90分ほどです。
最寄りのインターチェンジは「許田IC」です。
インターチェンジから嘉津宇岳登山入り口までは約20分ほどです。
国道58号線から名護バイパスに入り3キロメートルほど走ると道路案内標識が見えてきますので道に迷うことはほとんどありません。
嘉津宇岳の登山口には無料駐車場があります。
トイレもありますので安心して登山に向かうことができます。
まとめ
沖縄で3番目の高さを誇る嘉津宇岳についてご紹介しました。
亜熱帯の森を抜けた先には石灰岩を中心とした独特なカルスト地形が広がっており、眼下に海を、頭上には空を堪能することができる癒やしのパワースポットです。
自然を体感できるものの子供でも登山できる程度の難易度ですので、登山初心者の方も安心して登れます。
「登山が趣味」という方はぜひ、難易度の高い古巣岳頂上経由にも挑んでみて下さい。
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