沖縄では塩をお守りにするの?「まーす」についてご紹介

世界各地でそれぞれの文化や慣習に根ざした「お守り」があります。
沖縄では塩をお守りにするといいますが、なぜでしょうか。
気になりますよね。
この記事では沖縄伝統のお守り「まーす」についてご紹介します。
まーすをおさめる袋についてもお伝えします。
まーすとは塩を意味する言葉
まーすとは沖縄の言葉で「塩」をさします。
岩塩や海水から生成される塩の他、潮も「まーす」と表現します。
沖縄では古来より製塩業が盛んな土地で、お土産品としても人気が高いです。
料理もぴしりと塩加減が効いており、生活の隅々にまで塩の文化が根付いているということがよく分かります。
塩は料理だけではなくお菓子にも使用されています。
また食べるだけではなく、塩そのものを縁起物とみなす文化もあります。
沖縄では塩は縁起物
清め塩など、日本本土では塩は浄化に使用されています。
沖縄も同じように厄除けや魔除けに効果があるとして塩を用います。
また厄除けであるとともに、塩は「神さまからの贈り物」でもあるのです。
四方を海に囲まれた沖縄では、自然の脅威と恵みの両方にさらされてきました。
そのため自然の全てに神さまが宿るとして信仰の対象になりました。
海も同じです。
そんな海の水から生成される塩はまさに「神さまからの贈り物」です。
また塩の持つ防腐効果は人々の生活を助けてくれる欠かせない役割です。
いつしかその効能が神聖視され、幸福をもたらす縁起物として用いられるようになりました。
現在でも沖縄では合格祈願や開運など、それぞれに願いを込めて塩を財布やバッグにいれる習慣があります。
また沖縄では旅立ちの際には危険が起きるものと考える風習があり、遠出する際にも安全を祈願して塩を身につける人も多いといわれています。
様々な願いを人々は塩に託しているのです。
まーすは専用袋に入れてお守り代わりに身につけよう
縁起物の塩ですが、そのまま携帯するのではなく「まーす袋」と呼ばれる専用袋に収めて財布やバッグなど普段身につけるものに入れておくのが一般的な使い方です。
沖縄にはかつて国家的事業であった「東御廻り(あがりうまーい)」という計14ヶ所の聖地巡りの習慣がありますが、この東御廻りにまーす袋に入れた塩を持参すると絶大なパワーを持つお守りになるともいわれています。
隅々まで沖縄のパワースポット巡りを行うつもりがあるならば、参拝前にぜひまーす袋を用意しておきたいところです。
お土産にも最適なまーす袋、オススメはこちら
沖縄伝統の塩のお守り袋である「まーす袋」は沖縄伝統の図柄や織物が使用されているものも多く、自分用はもちろんのことお土産としても大変人気があります。
旅の思い出として、また開運のお守りとして常に身につけるものは自分が気に入った柄がいいですよね。
伝統的な織物というと「とても高価なのでおいそれとは買えない」と感じてしまう人もいるかもしれませんが、まーす袋くらいのサイズだとお手頃価格で手に入りますので心配いりません。
中でも若手の作家4人で作る工房ユニット「機織工房しよん」が販売する花織やロートン織りのまーす袋は様々なご利益を授かる効果があると人気を集めています。
インターネット通販でも購入できますが、中にはJTA機内でしか購入できない限定カラーなどもありますので要チェックです。
また沖縄特産品の販売に特化した「しまんちゅ工房」では琉球王国時代から続く染色技術「紅型」によるまーす袋の取り扱いがあります。
まとめ
沖縄のお守り「まーす」についてご紹介しました。
塩でお清めを行う風習は日本各地でも見られますが、沖縄では清めや厄除け効果の他に、開運や交通安全など様々なご利益をもたらす縁起物として古来より用いられています。
そんなまーすを携帯できるように作られた「まーす袋」は沖縄らしいお土産としても人気があります。
パワースポット巡りに出かける人はぜひとも手に入れておきたいですね。
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