首里十二支寺巡りの意味とは?どんなお寺をまわるの?
沖縄には様々な独特な信仰が根付いていますが、干支に関する風習が数多くあります。
この記事では中でも「首里十二支寺巡り」についてご紹介します。
首里十二支寺巡りの意味やどんなお寺が該当するのかくわしくお伝えしますので、お寺巡りを考えている方は参考にどうぞ。
首里十二支寺巡りの意味とは
「十二支寺巡り」あるいは「寺廻り」(てらまーい)と呼ばれている風習です。
自分の干支に対応する「守り本尊」(うちかみ)を守護神として個人的に拝みます。
18世紀頃にはすでに沖縄に根付いていた習慣だと考えられています。
本人の守り本尊だけではなく、家族の守り本尊も拝みます。
12支に対応したお寺が12ヶ所存在するのではなく、12支にちなんだ仏像を安置している4つのお寺があるのです。
沖縄以外では、「十二支霊場めぐり」と称して自分の生まれた年を守護する仏像に健康祈願を行う風習が日本本土の一部でも見られます。
有名なところでいくと京都の「洛陽十二支妙見めぐり」や福島の「会津十二支本尊巡り」(福島県)などです。
首里十二支寺巡りの注意点
首里十二支寺巡りに決まった時期はありません。
定期的にお参りにでかける人もいれば、記念日や何かの祈願がある場合、また成長の節目や年に一度とそれぞれのペースで拝みます。
ただ多くの場合、旧暦11月頃に新年の健康を祈願しに出かける人が多いです。
そのため毎年、旧暦11月頃になると守り本尊の安置されたお寺は多くの人出で賑わい、まるで初詣のようです。
沖縄では祈りを捧げるとき線香・米・酒というお供え物が欠かせません。
「重箱」と呼ばれる沖縄独特のお供え物もありますが、これらの作法は拝所に見られるものです。
お寺によっては宗派や宗教観の違いから重箱の持ち込みを禁止しているところもあるんだとか。
あくまで首里十二支寺巡りは自分の守り本尊を拝むことがその主旨ですので、お寺の迷惑になるような行為は避けお供え物も持ち帰った方がいいでしょう。
「自分は観光目的だから大丈夫」と考えている人も、真摯に祈りを捧げている人の邪魔にならないように気をつけたいものです。
そして興味本位で参拝しているのだとはいえ、きちんと仏像へのお参りの礼は欠かさないようにしましょう。
自分の守り本像はどうやって見つける?
「自分の干支については分かるが、守り本尊がどれかは分からない」という方はこちらを参考にして確認してみて下さい。
- 子:千手観音
- 丑:虚空蔵菩薩
- 寅:虚空蔵菩薩
- 卯:文殊菩薩
- 辰:普賢菩薩
- 巳:普賢菩薩
- 午:勢至菩薩
- 未:大日如来
- 申:大日如来
- 酉:不動明王
- 戌:阿弥陀如来
- 亥:阿弥陀如来
首里十二支寺巡りのお寺はこちら
守り本尊の鎮座するお寺についてご紹介します。
達磨寺(西来院)
干支:卯(う)、戌(いぬ)、亥(い)
住所:那覇市首里赤田町1丁目5−1
アクセス:ゆいレール「首里駅」下車、徒歩で約7分。無料駐車場が5台分あります。
病気平癒と安産祈願で有名なお寺で、首里十二支寺巡り以外にも多くの参拝者で賑わっています。
盛光寺
干支:末(ひつじ)、申(さる)
住所:那覇市首里儀保町3-19
アクセス:ゆいレール「儀保駅」下車すぐ目の前、もしくは「首里駅」下車で徒歩約10分。
路線バスだと「儀保」バス停下車、徒歩で約2分です。
仁王像が有名です。地域に根ざしたお寺で、寺回りに最も寛容なお寺といわれています。
観音堂(慈眼院)
干支:子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、辰(たつ)、巳(み)、牛(うま)
住所:首里山川町3丁目1
アクセス:那覇空港から車で約40分。
ゆいレール「儀保駅」下車、徒歩で約18分です。
旅の安全祈願にご利益があるといわれており、多くの人が旅立ちの前に祈りを捧げるお寺です。
安国寺
干支:酉(とり)
住所:那覇市首里寒川町1-2
アクセス:ゆいレール「儀保駅」下車で約12分。
路線バスだと「一中健児の塔入口」バス停下車、徒歩で約2分です。
尚泰久王が国家安泰と父王の冥福を祈願するために創建したお寺です。
病気平癒にもご利益があるとされています。
まとめ
首里十二支寺巡りについてご紹介しました。
自分の干支に対応した守り本尊を拝むことで、守護や健康祈願を祈る風習です。
自分だけではなく家族の分も祈願します。
自分だけの守護神に出会えるなんて嬉しいですよね。
一風変わった沖縄のパワースポット巡りを考えている方は、ぜひ一度首里十二支寺巡りにお出かけ下さい。
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