うるま市ジャネー洞はパワースポット~遺跡・洞窟の行き方やハブの注意事項とは?
沖縄には数多くの鍾乳洞があり、様々な歴史が秘められています。
中には太古の人々の生活の息吹が感じられるものもあります。
この記事では、ジャネー洞窟遺跡に存在する太古のパワースポットについてくわしくご紹介します。
行き方とともに注意事項もご紹介しますので、お出かけの参考にどうぞ。
ジャネー洞は古代から続く祈りのパワースポット
ジャネー洞はうるま市に所属する無人島「藪地島」(ヤブチジマ)にある洞窟です。
沖縄県内で見つかった土器の中では最古のものがあることから、「祖先発祥の聖地」として地域の人々から崇拝されているパワースポットでもあります。
約6500年前頃には人が住んでいたと推察されています。
300年前までは人が住む島でしたが、それ以降は人が住まなくなりました。
見つかった土器は「ヤブチ式土器」と名付けられています。
この藪地島だけではなく九周の一部や他の南西諸島でも似たようなものが出土していることから、古代の人々の流れや交流の軌跡を解明するための史料となっています。
また中国で出土している貝の鍬と似たような出土品もあり、中国文化の影響も見られます。
考古学的にはとても価値の高い洞窟です。
現在島で見かける地元の人は、沖縄本島から通ってきているひとたちです。
古来よりユタが修行のために訪れていた地とされ、花村萬月の小説にも登場しています。
洞窟の中には香炉もあり、拝所として現在も人々が祈りを捧げに訪れる場所であることが分かります。
ジャネー洞に行くときの注意点
ジャネー洞のある藪地島(ヤブチジマ)は無人島ですが、農業用地として現在使用されています。
ハブが多く生息していますので、注意が必要です。
なるべく露出の少ない服装で出かけ、虫よけスプレーも必須です。
ジャネー洞は観光地化されていない天然の鍾乳洞ですので、たどりつくまでの道も未舗装です。
歩きやすい靴ででかけましょう。
また洞窟内部はもちろん、道中にも照明がありませんので、遅い時間帯や女性一人での参拝は避けた方が安全です。
入り口に比べ奥が深くなっていますので、よく見たいという方は懐中電灯を用意してでかけた方が良いでしょう。
あまりにも危険な箇所にはコーンが置かれ注意を促すようにはなっているものの、明確に立ち入り禁止のラインがあるわけではありません。
自己責任ではありますが、あまり奥深くに立ち入る危険は冒さない方がいいでしょう。
トイレもありませんので注意が必要です。
また聖地であることから、祈りを捧げる目的以外でこのジャネー洞に人々が足を踏み入れることはほとんどありません。
「ちょっと怖いな」と感じたら、素直に引返すことも重要です。
ジャネー洞への行き方
ジャネー洞の場所はうるま市与那城屋慶名東藪地3458-2です。
ジャネー洞のある藪地島までは沖縄本島から藪地大橋でつながっていますので車でそのまま移動できます。
那覇空港から藪地大橋までは車で約60分です。
最寄りのインターチェンジ「沖縄北IC」からは約20分ほどです。
国道329号線沿いに進むと海中道路に進む道に出ますが、その手前で藪地大橋への案内板が出ますのでそちらに進みます。
橋を渡ると1本道が続きます。
その突き当たり、鬱蒼とした森が生い茂る手前に車を停めましょう。
その先は徒歩になります。
草むらに覆われるようにして石段が続いていますので、その石段を登るとジャネー洞に辿り着きます。
まとめ
ジャネー洞についてくわしくご紹介しました。
無人島ですが、6500年ほど前に人が住んでいた痕跡があり、沖縄最古の居住地ではないかと推察されています。
そのため祖先発祥の聖地として地域の人々が祈りを捧げる場所です。
観光地されておらず、手つかずの自然を体感できる場所でもあります。
注意事項に気をつけ、楽しく観光できるようにこころがけましょう。
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